肺炎を予防しよう!
新型コロナウイルスが流行する以前から、肺炎で亡くなる方の実に約98%は65歳以上の高齢者です。高齢になるほど、死亡割合が増加することがわかっています。
新型コロナウイルスに感染すると、症状のひとつに肺炎があります。かかり始めはインフルエンザの症状と似ているところがあるようです。インフルエンザに感染すると、気道が荒れて細菌感染しやすい状況になり肺炎をおこすことがあります。その原因は肺炎球菌が約6割を占めるといわれています。このことから成人用肺炎球菌ワクチンとインフルエンザのワクチン接種をすることで、インフルエンザ感染後の肺炎に一定の効果が期待できると思われます。
覚えておきたいポイント!
肺炎の予防接種(成人用肺炎球菌ワクチン)をしているから、肺炎にはかからないと思っていませんか?この予防接種は、肺炎球菌以外の細菌やウイルスによる感染症は予防できません。
成人用肺炎球菌ワクチン接種が推奨される方
*65歳以上の高齢者
*基礎疾患を持つ方(心疾患・肺疾患・糖尿病・腎疾患・脾臓摘出者など)
かかりつけ医にご相談下さい。
助成制度について
2024年3月31日までの期限で実施されることになっています。令和2年の対象者は、昭和30年4月2日~昭和31年4月1日生まれの65歳から、以後5歳刻みで対象となります。助成対象者にはハガキが郵送されています。体調のよい時に受けることをお勧めします。
このほかに、私たちが肺炎予防でできることとは?
①コロナ禍においては、毎日の感染予防が大切
こまめな手洗いや手指消毒、日頃よく触る所の消毒、マスクの着用、口腔環境を清潔に保つ(歯磨きの実施、歯科受診し歯周病の治療など)、不要不急の外出を避ける、新しい生活様式の徹底
②免疫力を高める
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- 規則正しい生活を送る、持病の治療や禁煙する、ストレスを溜めない工夫をする、適度な運動、良質な睡眠、バランスの良い食事をとるなど
③誤嚥を予防する
- 食事の際は姿勢よく、食べることに集中して飲み込む